「勉強する意味」を中学生の子どもでも納得できるように伝えよう

教育

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中学生に「勉強する意味」を聞かれて、答えられますか?

大人でも答えるのが難しい「勉強する意味」について、中学生の教育について研究している塾経営者が、全ての知識・経験を踏まえて、まとめていきます。

✓ 子どもに「勉強する意味」を聞かれたけど上手く答えられない
✓ 子どもが「勉強する意味なんてない!」と言って全く勉強しようとしない

本記事では、以上のようなことで困っている中学生の親御さんに向けて、多感な時期にある中学生でも納得できる「勉強する意味」の伝え方 を3ステップに分けて述べていきます。

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Step1 子どもの意見を聞き、共感してあげる

中学生は多感な時期ですので、どれだけ正論を言われても、自分の意見を聞いてくれないと聞く耳を持ちません。

まずは、子どもの意見を聞いてあげましょう。そして共感してあげるのです。

「だって将来使わないことばっかじゃん」
「別に頭良くなくても生きていけるもん」

どんなことを言っていても、「たしかに、そうだよね」と共感してあげてください。

さらに、「私も中学生のときは同じこと思っていたな」など、あくまでも味方であることを伝えてあげてください。

 

Step2 勉強する意味を具体的に伝える

次に、勉強がどのように役に立つのか具体的に伝える必要があります。

①「考え方」が役に立つから
②「学ぶ力」は一生必要になるから
③ 人生の選択肢が広がるから

ここでは、以上の3つについて具体的に説明していきますが、親である「あなた自身が大事だと思うこと」「あなたの言葉で伝えてあげる」と、子どもに一番刺さる ので、この3つに縛られる必要はありません。

 

勉強する意味①「考え方」が役に立つ

勉強することで、さまざまな「考え方」が身につきます。

例えば、

  • 生き物を種類ごとに分類して整理する(理科)
  • あることに関して、論理的に説明、証明する(数学)
  • 言動から心情を予想する(国語)

これらは、ただ単語や解法を暗記したり、問題の答えを導くことが大切ということではありません。

  • どう分類・整理すると理解しやすいのか
  • どういう流れで説明すると説得力が増すのか
  • 相手がいまどんなことを考えているのか

このように、全てが社会に出たときに必要な考え方であり、無意識ながらも中学校での勉強が役に立つ のです。

勉強する意味 ①
中学生で勉強しなかったら、常識や知識がないだけでなく、「考え方」すらもバカな大人になってしまう!

 

勉強する意味②「学ぶ力」は一生必要になる

将来どんな仕事をしても、どんな生き方であろうと、「勉強すること」「何か新しく学ぶこと」はこれから一生続きます。

例えば、お金について、社会保障制度についてなどは、学校では詳しく習いませんが、大人は絶対知っておかなければなりません。それを、勉強キライだからといって学ばないでおくと、知らないまま損をしたり、知らないまま法を犯したりしてしまう可能性があるから。
他にも、仕事に関することなど、大人になっても何かを学ぶことは一生続くのです。

そんな一生続く勉強において、

  • 計画的に効率良く新しいことを学ぶ力
  • 目標をもって継続的に学び続ける力

があるかどうかはとても大事なことです。

このような「学ぶ力」そのものを中学の勉強を通して身につける必要があるのです。

勉強する意味 ②
中学生の勉強により、将来ないと困る、効率よく学び続けるための「学ぶ力」そのものが身につくから!

 

勉強する意味③ 人生の選択肢が増える

勉強ができなくてもなれる職業もありますが、大学を卒業していないとなれない職業も多くあります。

もし今、勉強がキライだからと言って、勉強することをやめてしまったら、一気に人生の選択肢が狭まってしまうことに…

まだ将来がはっきりと決まっていない中学生の段階では、人生の選択肢をできるだけ増やしておくべきです。

 

ここで、「美容師になるからいいし…」などと反抗してくると思いますが、いま決めつけたら、どんなことが起きようと美容師にしかなれないよ、と伝えてあげてください。

親であるあなたが納得し、応援したいと思えるほどの強い意志や強い目標があるなら構いませんが、そうでないなら、いま可能性を狭める時期ではないことを教えることが大切 です。

やらなければならない勉強すらも放棄してしまう人が、今後一つだけの道に縛られて、一生努力し続けられるとは思えません。

勉強する意味 ③
中学生で勉強をやめてしまうと、将来やりたいことができなくなってしまう!

 

Step3 勉強を無理やりやらせない

ここまで具体的に「勉強する意味」を述べてきましたが、中学生にとっては将来のことなど未知の領域で良く分からない、納得しない可能性が十分にあります。

そんなときには、以下のように対応してください。

① あなたが考える勉強する意味を一度だけ伝える
② 無理に勉強させたり、怒って話をしたりしない
③ さまざまな人と会う経験を作ってあげたりして第三者にゆだねてみる

まず、もし納得しなくても、親であり大人であるあなたの意見はきちんと伝えるべきです。

しかし、多感な時期にある中学生は聞く耳も持たず、反抗してくることも大いに考えられます。

そんなときは、無理に聞かせて、勉強させるようなことは絶対にしない でください。ただ、勉強がキライになって、もっとやらなくなって、ダメになっていくだけです。

 

ここで、親御さんができることは、さまざまな人に会う経験をさせてあげることです。

中学生は、ひとつの出会いや出来事で考え方も行動も変われる時期 で、その経験一つで将来がガラリと変わってくることも…

親に対しては反抗ばかりしている子どもでも、第三者に正論を言われると意外にスッと聞き入れたりすることもあります。

勉強のことだけにとらわれず、子どもを信じて、たくさんの経験をさせてあげるのが一番の近道 ですよ。

ちなみに、私自身も中学生時代、初めて通った塾の先生の言葉で変われました。あのとき変わる機会をくれた親に、今でも感謝していますし、もちろん塾の先生にも感謝しています。

 

「勉強する意味」を中学生が理解することは難しい

ここまで、「勉強する意味」を中学生に理解させるためにはどう伝えるべきかまとめてきましたが、何年研究していても正解にたどり着かない、正直とても難しい議題です。

そして、親が我が子に伝えることは、もっと難しいはずです。

一度、本記事を参考にして、本気でお子様と向き合い、話をしてみてください。

うまくいかなければ、無理をせず、第三者に任せてみたり、相談してみることもオススメ します。

 

本当にどうしようもなく困っている方は、私も全力で協力します!

現在、私が運営する「学習管理塾ウィズペース」では、中学生の勉強に関して悩みや不安がある保護者さまを対象に、無料カウンセリングを実施中です。

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